2007年5月、7月 池袋・新宿・参橋レインボースタジオにて
演技者は、自分の演技の具体的基盤をつくりだすための基礎を、一体どこに見出せばよいのだろうか。
演技者たちの活動の場と時代は様々に異なり、
しかも夫々の伝統に則った特有の様式を持っているにも関らず、
私達はそこにいくつかの類似した原則を見出すことができる。
この<回帰する原則>の発見こそ演劇人類学の第一の課題である。
演劇人類学が探究するのは、普遍的に真実として通る原則ではなく、
現場で役立つ指示である。
<法則>の発見ではなく、行為の規則を研究するのが目的である。
つまり演劇人類学は、人間の生理学的、
社会及び文化的な行為を上演状況において学ぶのである。
アベル・ソラレス
program
1)エネルギーの投射
a. 空間において
b. 時間において
2)エネルギーの質
a. 静かなエネルギー
b. 強いエネルギー
c. エネルギーとしての重力の使い方
3)平衡
a. 動きにおける平衡
b. 不安定な平衡
4)対立の原理
5)アクションとムーブメントの対立
6)動きの規則
a. トレーニング時のパルティトゥーア
b. 物を用いたパルティトゥーア
c. パルティトゥーアの基盤の上における即興
7)方向、高さ、リズム
8)物体のエネルギーと正確な動き
9)動きの質
身体エネルギーをさらに広げるための基本要素
1)滑らかさ
2)リラックス
3)緊張
以上の点が今回のワークショップを通じて扱うものです。
これらは「学ぶということを学ぶ」という考えに基づく、表現活動の出発点のようなものです。
これによって演技者は個人のトレーニングを発展させることができ各自の演劇芸術の活動はより創造的なものになるでしょう。
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